
ここは小木地区にある宿根木という町です。 100軒余りの民家が密集しているため路地は非常に狭く,まるで昔にタイムスリップしたかのような 錯覚に陥ります。
- せまい路地の先には何がある?
宿根木は江戸時代,各地の特産品を江戸まで運ぶ千石船の寄港地となっており回船業の集落として発展してきました。 船大工が大勢暮らしていたことから家には船板や船釘が使われてたそうです。また狭いところに密集して建てられていたため、上の写真のような三角の形をした家も建てられました。JR東日本のCMで吉永小百合さんがいらっしゃったのもこの場所です。

軒下に扇形の飾りをほどこした洒落た家もあります。この家は築100年以上経っているそうです。
- 軒下飾りの家
- 軒下飾りの説明文
しかし何でしょうかね。この「昭和感」といいますか、何とも言えない感じ。この集落だけ時間が止まっているように感じてしまいます。小路が分かれているところもありますがそんなに広くありませんので迷うことはないですよ。 ここ宿根木には一般の民家を公開しているところが2軒あります。そのうちの1軒が清九郎の家です。見学料は400円です。
- 消火栓
- 石畳
- レトロ感が漂う宿根木公會堂
- 公開民家 清九郎
- 宿根木の祭り「ちとちんとん」
宿根木のお祭りで「ちとちんとん」というのが毎年10月15日・16日にあるそうです。立て看板には、「その昔当村の回船が長州山口県「つの島」の難所を通過する時、始めて乗船した若者が、初航海の習俗として船玉明神に奉納した安全祈願の踊りが「ちとちんとん」発生の起源だと伝えている。」と書かれていました。看板に書かれている男性の恰好がちょっと刺激的ですね。
- 強風から屋根を守るため石を並べている
この宿根木の町並みは平成3年に「重要伝統的建造物群保存地区」に選定され, 地域住民が保存活動に取り組んでいます。また,地元中学生による宿根木観光ボランティアガイドも実施しており,まさに地域が一丸となって自分達の町の保存・PRに取り組んでいるところに共感を覚えます。
- 茶房やました
- ぜんざいが人気
ぜんざいが評判の「茶房やました」等小腹を満たしてくれるお店がありますよ。