次世代に引き継いで行きたい,活かしていきたい景観を「島の宝100景」として選定する国土
交通省事業に「佐渡の伝統芸能と行事」など3つが選定されました。
応募総数547件。一つの島で3つ選定されたのは佐渡だけです。
選定されたのは「トキと人が共存する島の環境づくり」「外海府・大野亀のトビシマカンゾウの大群落」そして「佐渡の伝統芸能と行事」の3つ。
トキ。誰しも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。国の天然記念物でピンク色の美しい羽を持った鳥です。
一度は絶滅しましたが関係者の努力により順調にその数を増やし,2008年9月にそのうちの10羽が試験放鳥されました。
このトキと共存するため,佐渡では地元の方やボランティアの方々が協力し,トキのエサ場である田んぼやビオトープをつくり,また森に巣を作れるよう植林や森の手入れなどしながら,トキの野生復帰と島の環境保護に取り組んでいます。
大野亀は佐渡北東部にある一枚岩でできた大きな岩です。
この大野亀には毎年5月下旬から6月上旬にかけてトビシマカンゾウ
と呼ばれる黄色い花が一斉に咲き誇ります。トビシマカンゾウは飛島とここ佐渡にしか自生していない貴重な花で,特に大野亀のトビシマ
カンゾウの大群落は見るものの目を圧倒します。
一時その数を減らしましたが,地元住民やボランティア,企業,行政などが保護活動に
取り組んだ結果,少しづつ元に戻りつつあります。毎年6月上旬にはカンゾウ祭りが開かれますので,是非お越しください。
佐渡は芸能の島といっても過言ではありません。鬼太鼓,能,つぶろさし,文弥人形そして佐渡おけさ など,どれも佐渡に来ないとなかなか見られない,また佐渡で見るからこそ価値がある,後世に引き継ぐ べきすばらしい郷土芸能にあふれています。
五穀豊穣や無病息災を祈りながら踊り,舞い,謡われるこれらの伝統芸能は,島の行事に深く結びつきながら これからも息づいていくことでしょう。
関連ページ
・島の宝100景について(国土交通省ホームページ)
・トキについて(内部リンク)
・大野亀について(内部リンク)
・伝統芸能について(佐渡観光協会ホームページ)